秀 作

『ずっと』

【講評】
物語は、とても良いです。企画意図は、作品全体に浸透していて、観手に伝わりました。カメラワークも安定して好印象でした。
残念だったのは(課題として捉えてください。)一つ一つのシーンが短かったことです。また、シーンの切り替えにブラックアウトを多用し過ぎていると感じました。極端に言えば、冒頭部の親友が交通事故に遭ったシーンとラストシーンだけでも良かったと思います。シーンのつなぎはカット編集が基本です。フェード(ブラックアウトを含めて)を使用することがいけない訳ではありませんが、使用する必然性が大事です。(上記の2シーンにはそれがありますね。)

【講評】
出演者の皆さんが一所懸命に演技をしてくれました。カメラワークも安定していましたし、編集もシーンのつなぎが上手にできていたと思います。物語全体はとても良くできた作品だと評価しましたが、演出なのか、シナリオなのか、若干の矛盾(例えば、1不思議ではとても怖がったのに、2不思議では全く怖がっていないこと等)を覚えました。また、時間の経過にも少なからず違和感を覚えました。6不思議が午前2時で、7不思議は午前3時33分。間が空きすぎている感じがしました。7不思議を探検しながら「7不思議さん」と擬人化している点も幽霊であるヒカリと主要人物の3人が目を合わさないようにする演出と矛盾している様に思えてしまいました。次回作に期待して敢えて厳しい意見を書かせて頂きました。でも、とても良い作品でした。次回作がとても楽しみです。

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